不妊治療の基礎知識・病院情報

【不妊治療】埼玉県で体外受精なら「すごうウィメンズクリニック」【東京都民にもおすすめ】

医師

この記事では、私が通院して妊娠することのできた「すごうウィメンズクリニック(SWC)」について、実際に通院した患者の視点から紹介します。

この病院、日本で最も有名な病院の一つである「加藤レディスクリニック(KLC)」の技術を汲んでいます。KLCを検討していたけど遠くて通院できない北関東在住の方や東京都民でも小規模なクリニックでKLCに劣らない病院をお探しの方などにおすすめできます♪

すごうウィメンズクリニックとは

概要は以下のとおりです。

診療内容 不妊治療(一般不妊治療・体外受精等)
所在地 埼玉県さいたま市大宮区
駅からのアクセス 大宮駅東口徒歩 約8分
受付時間 月~土 11:00~20:00、日・祝14:00~17:00
診察時間 15:00~(最後の人が終わるまで)
予約の可否 不可(受付順)
医師の数 1名(菅生院長のみ)
通院の条件 夫婦でガイダンスへの出席

菅生院長はどんな人?診察はどんな感じ?

院長先生が一人ですべての患者さんを診ています。患者として接した私の印象です。

院長(菅生先生)の印象

  • 厳しいこともはっきり言う。が、決して威圧的ではなく優しさを感じる。
  • 診察の対応はあっさり。
  • 検査結果の説明は丁寧。素人でもわかるよう図を書いてくれるのでわかりやすい
  • 検査結果データはすべて患者に渡してくれる。復習できるのでよい。

すごうウィメンズクリニックのガイダンス

SWCで診察を受けるためにはガイダンスへの出席が義務です。ガイダンスへの参加は予約が必要です。昔は2年待ちという状況もありましたが、2018年に伺った時点では2~3ヵ月待ちでした。

とはいえ、キャンセルが出た場合はスタッフの人が連絡をくれます。予約した回よりも早く出席できることも多いです。

ガイダンスの内容は、以下の記事で紹介しています。

体外受精のガイダンスに行ってきた
すごうウィメンズクリニックの不妊治療ガイダンスに行ってきた【病院選びの体験談②】この記事では、病院探しの体験談として「すごうウィメンズクリニック」の不妊治療ガイダンスに参加した話を紹介します。結論から申し上げますと、...

すごうウィメンズクリニックの体外受精のレベル

SWCの不妊治療は基本的に体外受精が前提となるケースが多いです。卵巣年齢が高いと体外受精からがスタートとなるからです。タイミング法→人工受精→体外受精というステップアップ治療ではありません。

体外受精のレベルについて、SWCのホームページで当院の体外受精レベルについて紹介されています。要約すると以下のとおりです。

体外受精の技術レベル

  • 加藤レディスクリニック(KLC)の技術をベースとした体外受精
  • 体外受精で大事なのは採卵や移植の技術だけでなく複数の技術すべてのレベルが高いこと
  • 採卵・胚移植(ET)は当院よりレベルの高い病院はある(新橋夢クリニック等)
  • 培養器・顕微鏡などの機材の質を考慮するならば(SWCは)世界でもトップクラスと自負

(参考:すごうウィメンズクリニック 体外受精について

すごうウィメンズクリニックの検査・治療は痛い?

はじめに言っておきますと、私は特別痛みに強い人間ではありません。とはいえ、「痛み」には個人差があります。ご参考程度にお願いします。

子宮鏡検査の痛み → ほぼなし

体外受精前に行う子宮鏡検査。他の病院で受けたことがある方では「痛い検査でもうやりたくない!」と思う方もいるではないでしょうか。私の感想として、ほとんど痛みはありません。検査についてガイダンスや診察で聞いた説明によると、痛みの少ない理由は以下のとおりです。

痛みの少ない理由

  • 検査自体に時間をかけない。易しいケースで5秒。通常は10~20秒、子宮頸管が曲がりくねった難しいケース(年間約220例のうち5例程度)でも2~4分で終わらせる
  • 麻酔はまったく必要なし
  • 子宮鏡の径が細い(3.3mm)オリンパス製で現在入手可能な中で最も細い
  • 子宮鏡検査が痛い病院は、おそらく処置用(径の太い)の子宮鏡を検査でも使用している

採卵の痛み → ほぼなし

私はSWCで採卵を2回経験しましたが、採卵で痛みを感じたのは局所麻酔の痛みだけです。

採卵には2種類あります

  1. 卵胞液を吸った後、卵胞内に培養液を注入して再度吸うことを繰り返す方法
  2. 卵胞液を1度だけ吸引して終わりとする方法 ← SWCはこれ

①は卵が採れる確率が高く、多くの病院で行われている方法ですが、採卵時間が長くなる、吸引と注入の2本の針をまとめた太い針が必要となります。

②は採卵時間が短くて済む、細い針(SWCでは22G)を使える反面、確実に卵をとるために行う医師に高いレベルが求められます。

②はKLC考案の方法で、菅生先生もこの手法を踏襲しています。私の感想としては、「もう終わり?」といった感じです。採卵自体は数秒、消毒や麻酔の時間も含めても5分程度でした。(採卵後はクリニックで30分くらい要安静です)

胚移植(ET)の痛み → ほぼなし

ETに痛みはありません。どちらかというとET前の消毒の方が少し痛いです。

ETの当日は、胚の状況(分割の程度)をみて病院からETを実施するか電話があります。ET自体はすぐに終わりますが、当日は安静が必要です。病院のベッドで3時間は絶対安静。帰宅も電車はNG。タクシーで自宅まで帰宅しました。

すごうウィメンズクリニックの体外受精にかかる費用

お金stevepb / Pixabay

体外受精にかかったお金

ガイダンスや診察の際に教えてもらう費用は次のとおりです。概ね50~60万円程度でしょうか。ただし、人によって検査や薬の量なども異なるため、費用は変わります。

また、1度の採卵で採れた卵の数や質によっては妊娠しなかったことも想定して受精卵を凍結し、次回の胚移植に使うこともできます。

体外受精にかかる費用(推測も含む)

  • 体外受精実施前に行う検査(卵管造影はなし) 約5万円
  • 誘発剤 7~9万円
  • 採卵 27~29万円
  • 胚移植 15~16万円
  • 妊娠判定の検査 0.3~1.6万円

私の場合は、一度の体外受精では妊娠することができず、結局、胚移植を3回行いました。採卵2回、ET3回分で約140万円かかりました。

自治体からもらったお金(助成金)

私の住まいは東京都であるため、東京都の特定不妊治療費助成の対象となりました。東京都民が埼玉県で治療を受けても、病院が埼玉県の指定医療機関であれば問題ありません。

また、住んでいる区でも都の助成金の対象となる治療については上乗せで助成金を交付しているので、区の助成金の対象ともなりました。(別途、区にも申請が必要)

体外受精①採卵+ET 都助成金30万円、区助成金5万円 計35万円
体外受精②採卵+ET 都助成金30万円、区助成金5万円 計35万円
体外受精③凍結胚ET 都助成金7.5万円、区助成金2.5万円 計10万円

1回目と2回目の体外受精は採卵から胚移植までを行っているため、治療ステージAとなり、3回目は2回目までの採卵で凍結していた胚を移植したため治療ステージCとなりました。

3回分の助成金は合計で80万円です。これによって自己負担は60万円くらいに。実際にかかった費用の半分以下に抑えることができました。

もも母ちゃん
もも母ちゃん
助成金なかったらET3回もできなかったかも…

助成金額、申請方法については、お住いの都道府県、区市町村にご確認ください。

(参考 東京都特定不妊治療費助成の概要

他の病院と比べて高い?安い?

一般的な体外受精の費用は1回あたり20~60万円とされています。(参考 丘の上のお医者さん(神奈川県健康医療局)一般的な不妊治療と費用の目安

その点、SWCは人によって差はありますが50万円くらいはかかるでしょうから決して安い金額ではありません。とはいえ、特別に高すぎるというわけでもありません。

病院選びにおいて、かかる費用も押さえておきたいポイントの一つですが、少しでも安い病院を探すのではなく、「この料金設定なら仮に1度で成功できなくても●回分は受容できるかな」などと予算に幅をもたせて考えることをおすすめします。


担当医以外のスタッフについて

私の主観ではありますが、看護師、培養士、受付などのスタッフの皆さんは全員、それぞれの仕事に対する意識が高く、信頼できます。

  • 培養士さん 日々の診察やETの時などによく顔を合わせます。院長もうちの培養技術は高いと評価していますし、培養技術はもちろん高いのでしょう。菅生先生に聞きにくい話でも相談しやすく、優しさで包み込んでくれるような方です。医療技術者というよりお母さんといったイメージです(笑)
  • 看護師さん 最も思うことは、皆さん採血が痛くないということです。私は血管が見にくくて採血がしにくいとよく言われて何度もトライされることがあるのですが、SWCでは痛い思いをしたことがありません。
  • 受付スタッフ 患者1人ひとりの情報をすごくよく把握されている印象です。何より距離感が丁度いい。冷たくもなく、馴れ馴れしくもなく、ほどよい距離感で接してくれます。また、待ち時間が長い病院なので患者さんは基本外出しますが、呼び出しのタイミングがとても的確です。余裕をもって「あと●分後くらいに戻ってください」と知らせてくれるので食事をしていても慌てて戻ることがありません。
もも母ちゃん
もも母ちゃん
スタッフさんの印象は最高でした。しいて言うならば、名札があればもっと話しかけやすくなるのになぁ。何か意図があってつけてないのかもしれませんが…

すごうウィメンズクリニックのポイントまとめ

ここまで、患者の視点から紹介してきました。おさらいしておきましょう。

要点まとめ
  • 夜遅くまで診察をしているので共働き夫婦にもおすすめ
  • KLCの技術を踏襲しており、体外受精のレベル(技術・機械)は高い。→KLCに通いたくても距離的に難しい人にもおすすめ
  • 妊娠するかどうかは卵の質を重視(ガイダンスにて)。卵巣年齢の高い人の治療は体外受精のみ
  • 検査や治療はほとんど痛くない。痛みに弱い人にはおすすめ
  • 担当医の相性は人による。ガイダンスで話を聞いてみましょう
  • はっきり言うタイプの医師を望む人におすすめ
  • ガイダンスは数カ月待ち。迷っているならまず予約を
  • 体外受精の費用は安くはない。1回50万円くらい
  • 他のスタッフさんの印象は最高(自分が通った病院の中で)

さいごに、SWCを選ぶことで心配な点について。余計なお世話かもしれませんが、院長先生自身の過酷な労働環境です。病院は毎日開院しており、休診日も診察をしていないだけで手術などはされています。

日々の診察も最後の人が終わるまで、時には深夜にも及びます。そんな中、医師1人で対応されていますから、先生が倒れたらどうなるんだろう…と心配していました。

(この点は、IVFを受ける際の案内には、新橋夢クリニックとタイアップしており、医師の死亡などで凍結胚移植が不可能になった場合は新橋夢クリニックで移植を受けることができるとありました。)

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。もし通院するか迷っている方は、病院選びにおいて担当医との相性は大事です。まずはガイダンスで直接話を聞いてみることをおすすめします♪

※この記事は筆者の体験談をベースに作成しています。できるだけ正確な情報となるよう努めていますが、当時は正しい情報でも現在ではそうではない可能性もあります。治療を行う判断などは必ず医師の説明をよく聞き相談の上、判断するようお願いします。