国立感染症研究所(以下、感染研という)手足、口腔、臀部などに発疹ができる「手足口病」が過去最悪の流行となっているようです。
大人が感染すると重症化するともいわれていますし、予防が大切ですね。
わが子が感染した際の様子も踏まえ、注意喚起を含め手足口病の概要を紹介します。
この記事は手足口病の流行に関する情報とわが家での体験を紹介することが趣旨です。記事内の医療に関する情報は、感染研のほか公的な情報に基づいていますが、ご家族に同様の症状が現れた場合は、自己判断せずに医療機関を受診するようお願いします。
手足口病とは?わが子の症状
手足口病(hand, foot and mouth disease:HFMD)は、その名が示すとおり、口腔粘膜および手や足などに現れる水疱性の発疹を主症状とした急性ウイルス感染症で、1950年代後半に認識されたウイルス性発疹症であり、我が国では1967年頃からその存在が明らかになった。本疾患はコクサッキーA16(CA16)、CA6、エンテロウイルス71(EV71)などのエンテロウイルスが原因ウイルスである。基本的に予後は良好な疾患であるが、急性髄膜炎の合併が時に見られ、稀であるが急性脳炎を生ずることもあり、なかでもEV71は中枢神経系合併症の発生率が他のウイルスより高いことが知られている。
(国立感染症研究所HP,手足口病とは)
その名前のとおり手足などの発疹と高熱が症状です。患者の9割は5歳以下の子どもが占めるといわれています。
この夏、わが子(1歳)も手足口病に感染しました。症状が出る数日前、都内にある屋内型遊技場に行っています。そこで感染したのじゃないかと…
遊んでいる時はこまめにウェットティッシュなどで手を拭いたり、帰宅後は手洗いなどをしていたものの、防ぐことはできませんでした。
症状として、まずは発熱。39度を超える熱が1日ほど続きました。
発熱は1日ほどで落ち着いたのですが、次は発疹でした。足やおしりに現れる発疹から手足口病ということでした。
感染研によると、今年の特徴は「39度以上の発熱があり、徐々に発疹が現れる症状が多い」とのことです。まさにそのとおりでした。
治療としては対症療法。安静と十分な水分補給をこころがけました。口腔内の発疹はそれほどではなかったせいか、痛くて食事ができないということはありませんでした。
元気になるまでにかかった日数は3日ほどです。
子どもは高熱でけいれんを起こすこともありますから注意が必要ですね。
過去最悪の流行に・・・
手足口病は定点把握の対象となる5類感染症に該当します。定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
感染研によると、7月1日~7日の1週間で約3万人、一医療機関あたり9.79人。
7月8日~14日の1週間では約4万人、一医療機関あたり12.64人。
これは2011年7月の10.97人を超える過去最悪の記録となりました。
東京でも一医療機関あたり14.84人。最多の石川県では28.52人。。警報が発令される基準が一医療機関あたり5人ですが、41都府県で基準の5人を超えているということです。大流行ですね。
治療や予防は?
特異的な治療法はない。抗生剤の投与は意味がなく、合併症を生じた場合の特異的な治療法は確立されていない。(国立感染症研究所HP)
薬での治療はないということですね。
発熱に対しては通常解熱剤なしで経過観察が可能である。しかし、元気がない、頭痛、嘔吐、高熱、2日以上続く発熱などの場合には髄膜炎、脳炎などへの進展を注意する。 (国立感染症研究HP)
基本的には対症療法です。髄膜炎、脳炎などの進展を注意する!とのこと。。自己判断せずに医療機関にかかりましょう。
予防としては有症状中の接触予防策および飛まつ予防策が重要であり、特に手洗いの励行などは重要である。患者あるいは回復者に対しても、特に排便後の手洗いを徹底させる。 (国立感染症研究所HP)
基本的なことですが手洗いの励行が予防になります。
手足口病はウイルスを含んだ唾液や排泄物を触った手から感染します。小さい子どもはうまく手洗いをすることができません。親がせっけんを使ってこまめに手洗いをしましょう。
タオルを共有しないことも大切ですね。
さいごに
わが子の症状は比較的軽度だったのかもしれません。しかし、脳炎など重症化することもあると聞くと怖くなりますよね。。
流行は8月に入っても続く見通しとされています。
さらなる感染拡大を食い止めるためにも各ご家庭で予防を徹底しましょう。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました♪