ロタウィルスによる胃腸炎に一家で感染し苦しんでいました。
ロタは子どもがかかりやすい病気、冬~春にかけて蔓延するものという認識ではいましたが、大人も侮れません!
子どもは数カ月前にロタの予防接種を受けていたので症状が比較的軽かったようです。一方の大人はというと、発症初日の嘔吐・下痢の回数は数十回…。
今回はそんなわが家の闘病記をレポいたします。
Contents
ロタウィルスとは?どんな症状?
ロタウイルスは、乳幼児の急性重症胃腸炎の主な原因ウイルスとして知られています。ロタウイルスに感染すると、2~4日の潜伏期間(感染から発病までの期間)の後、水のような下痢や嘔吐(おうと)が繰り返し起こります。その後、重い脱水症状が数日間続くことがあります。発熱や腹部の不快感などもよくみられます。合併症として、けいれん、肝機能異常、急性腎不全、脳症、心筋炎などが起こることがあり、死に至る場合もあります。意識の低下やけいれん等の症状が見られたら、速やかに、近くの医療機関を受診しましょう。(厚生労働省 ロタウィルスに関するQ&Aより)
大人は過去に感染したことがあるので症状が出ないことも多いそうですが、わが家の場合は大人の方がはっきり症状が出てしまいました。
ロタ感染経緯と胃腸炎の症状
嘔吐物や排泄物には多くのウイルスがいます。それを処理した手で触ったタオル、ドアノブ等を介して間接的に接触したり、飛沫感染などでも感染します。
10~100個くらいのロタウイルスが口から入ることで感染します。ロタウイルスは、ロタウイルスによる胃腸炎の患者の便に大量に含まれています。患者の便を処理した後、たとえ十分に手洗いをしても、手や爪に数億個ものウイルスが残っていることがあり、ロタウイルスが付いた手などから感染が広がっていきます。(厚生労働省 ロタウィルスに関するQ&Aより)
発病の日を考えると、まず子どもが感染し、大人が2次感染した疑いが強いです。子どもの発病日を「N日」として考えます。
N-1日以前
ちょうど奄美大島へ旅行に行っていました。飛行機や電車など不特定多数の人が利用する交通機関で感染したのでしょう。子どもは注意していても、そこら中のものを触っては、その手を舐めたり。まだ大人の言うことがわからない年齢です。
N日目(子どもが発病)
子どもが夜中に嘔吐。
しかし、もともと卵アレルギーの疑いがあり、その治療の一環でごく少量の卵を混ぜた食事をさせることがあります。この日はちょうど卵を含ませた食事でしたので、原因はアレルギーかと思っていました。
N+1日目
子どもが下痢3回。いつもより白っぽい下痢。←ロタの特徴は白っぽい下痢。ここで注意すべきでした。
大人については特段の症状なし。
N+2日目
子どもが未明にオムツから溢れるほどの大量の下痢。それ以外で変わった様子としては、食事をほとんど残していたこと。ロタによる食欲不振だったのかもしれません。
夫婦で汚物処理にあたる。←ここで2次感染したのかもしれません。感染しないためには以下のように処理することが適切でした。
Q6 感染を予防したり、広げないようにするにはどうしたらいいですか?
感染を広げないようにするには、オムツの適切な処理、手洗いの徹底などが必要です。オムツを交換するときには使い捨てのゴム手袋などを使い、捨てる場合はポリ袋などに入れます。手洗いは指輪や時計をはずし、せっけんで30秒以上もみ洗いします。衣類が便や吐物で汚れたときは、次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤)でつけおき消毒した後、他の衣類と分けて洗濯しましょう。ロタウイルスにはアルコールなどの消毒薬ではあまり効き目がありません。(厚生労働省 ロタウィルスに関するQ&Aより)
とはいえ、妻はいつもどおりオムツを素手で処理しています。夫は直後に素手で汚れたパジャマをウタマロで手もみ洗い。本来は塩素系漂白剤でつけおき消毒すべきだったのですね。
もはや教科書どおりの悪い例で感染が広がった模様です。。
N+3日目(夫婦で発病)
夫が起床時から腹痛・下痢。出勤後には38℃を超える高熱で早退。インフルを疑って通院したものの「ウイルス性胃腸炎ですね~」と整腸剤などをもらう。帰宅後も高熱・嘔吐・下痢が続く。
夜、妻が嘔吐・下痢を発症。夜中まで数分置きに嘔吐。。
夜泣き対応をしていてもトイレに行きたくなり、夫と交代し、子どもがまた泣く。の繰り返しでみんな寝不足の地獄でしたね。
ちなみに、子どもはこの日は排便ゼロ。終日ご機嫌でした。
N+4日目
朝から妻が通院し、家族の症状からロタウィルスによる胃腸炎の疑いが非常に強いとのことで整腸剤などの薬をもらって治療。薬が効いたのか、午後には症状も和らぎました。
夫はこの日も朝から38℃の熱。会社を休みました。
子どもは終日ご機嫌。排便は4回、いずれも快便。
N+5日目
夫は熱も下がり快方へ向かうも下痢は続くため仕事は休みました。まだ30分に1回程度はトイレに行っている状態でしたので、出勤していたらきっと電車通勤にも苦労していたことでしょう。
妻はほぼ快復。子どもはご機嫌でした。
以上のように、子どもよりも大人の方が胃腸炎に苦しんでいた実態です。
ウィルス性胃腸炎は保育士時代は仕事柄よく感染していましたが、久しぶりになってみるとつらいですね。しかも当時と違って今は子どもの面倒を見ながらですから。。
ロタに感染したら仕事はどれくらい休むべき?
病院や介護施設、飲食業に従事している方については集団感染を防ぐために就業規則等で定めがあるケースも多いです。問題はそれ以外の職場ですよね。就業規則等で定めがない限り、本人の裁量によるところが実態です。
ロタの感染力は非常に強く、人から人へ簡単に感染してしまいますから注意する必要があります。大人でも(うちの夫のように)ダウンする人もいますし、不顕性感染(感染しても症状が出ない)した人がその家族に感染を広げる恐れもあります。
とはいえ、何日も仕事を休みにくいという方も多いでしょう。症状が出たら通院し、出勤してもよい目安を医師に聞いておきましょう。夫のケースでは「下痢が落ち着いたら出勤しても大丈夫」と言われていたので、その旨を職場にも伝えた上で下痢がひどいうちは出勤を見合わせておりました。夫が実際に休んだのは2.5日でした。
下痢がおさまって出勤した後も、ウィルスを排出している可能性もありますから、入念な手洗い等、感染を広げない意識をすることが大事ですよね。
さいごに
子どもがいない時はロタウィルスの怖さを意識することはありませんでした。子どもが生まれてからもロタは子どもが感染するものという認識で、私たち夫婦が感染したときのイメージをしていませんでした。
今回の感染で大人が発病したときの怖さを思い知った感じです。
ロタウィルスによる胃腸炎になると、嘔吐や下痢によって脱水症状になりがちです。経口補水液などで脱水にならないよう注意すること、快復して出勤した後も周りに感染させないよう注意することが大事ですね。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。