暮らしに役立つ基礎知識

【体験談】熱中症で救急外来へ。症状や処置、かかったお金は?

熱中症

このたびわたしが熱中症になりました。

夏の午前中、子どもと自転車で公園へ。

帽子をかぶり、水筒を持参。水分補給はわりとこまめに。特にこどもの熱中症にはいつも注意しているつもりです。

しかし、今回は親である私が熱中症になってしまいました。

ということで、症状や病院での処置、かかったお金などをご紹介します。

そもそも熱中症とは?

熱中症とは、体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かくなったりして、体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などのさまざまな症状を起こす病気のこと。重症度によって、次の3つの段階に分けられます。

 ・Ⅰ度: 現場での応急処置で対応できる軽症
…… 立ちくらみ(脳への血流が瞬間的に不十分になったことで生じる)
筋肉痛、筋肉の硬直(発汗に伴う塩分の不足で生じるこむら返り)
大量の発汗

 ・Ⅱ度: 病院への搬送を必要とする中等症
…… 頭痛、気分の不快、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感

 ・Ⅲ度: 入院して集中治療の必要性のある重症
…… 意識障害、けいれん、手足の運動障害
高体温(体に触ると熱い。いわゆる熱射病、重度の日射病)

(公益社団法人全日本病院協会HP 熱中症について

熱中症といっても、症状はさまざま。夏じゃなかったら熱中症と疑わない症状も多いですよね。

もも母ちゃん
もも母ちゃん
私の症状は「Ⅱ度」にあたっていたかもしれません

これが熱中症か!?私の場合は頭痛がひどかったです

結果的には医師から「熱中症ですね」といわれています。

<当日の天気と行動>

天気 くもり時々晴れ 最高気温35度 朝9時の時点で30度超

水分補給 親子とも水筒持参(麦茶)。こまめに補給。

朝9時に出発し自転車で10分ほどの公園へ。公園内では主に木陰で子どもを遊具で遊ばせていました。木陰は涼しかったくらいです。自転車で移動を除いてはずっと木陰にいました。10:30には帰宅。

表れた症状は?

熱中症と疑われた症状については、最初は外出中に目がチカチカしたことです。

チカチカは一時的でしたが、つぎに表れたのは頭痛

帰宅すると、吐き気と寒気

どれが一番つらかったかというと頭痛です。立っても、座っても、横になっても痛い…

いたみの感覚としては、ガンガンというよりもズキーッって感じです。

熱は正常でした。熱中症=体温の上昇ってわけじゃないのです。

顔色は真っ青だったそうです。

実行した対処方法

帰宅後、夫に症状を説明。状況と症状から熱中症だろうと推測、一般的知られている熱中症への対処方法を実行しました。

服を緩め、経口補水液(500~600mlくらい)を飲んで、涼しい部屋で横になりました

もも母ちゃん
もも母ちゃん
吐き気があると経口補水液を飲むのもつらいです

ひとまず様子をみることに。とはいえ、前述の熱中症の定義によると私の症状は「Ⅱ度:病院への搬送を必要とする中等症」に多くあてはまっていました。

自己判断するには難しかったので、しばらく休んでも症状が改善しなければ病院に行くことにしました。

もも母ちゃん
もも母ちゃん
もうちょい吐き気がひどかったら水分とれないので即病院でしたね 

そして、帰宅後2時間ほど休んだのですが頭痛がひどかったため、近くの病院へ。

休日ということで、夫が救急外来のある近くの病院に連絡し、タクシーで向かいました。

病院では夫が子どもの面倒をみていたからいいものの、子どもと2人のときはそうはいきませんよね。病院に行くのも簡単じゃありません。

子どもと2人のときは、より注意すべきでしょう。

病院での処置

まずは問診。症状を説明し、体温、血圧、脈拍などを確認されました。その後、血液検査。

血液検査の結果を待つまでの間、点滴をしました。

点滴は「ラクテック注」500mlです。乳酸リンゲル液という一般名です。

等張電解質輸液

水・電解質(イオン)を主な成分とし、電解質の浸透圧が体液とほぼ同じであるため細胞外へ分布し、細胞外液(組織間液、血漿)の量を増やすことができる輸液剤

日経メディカル処方薬辞典より)

点滴をしたら、回復しました。頭痛はほとんどなくなりました。脱水だったのですね。

救急外来でかかった自己負担は?

はじめてかかる病院でしたので、初診料、時間外特例医療機関加算(初診)が請求されています。その他、検査、点滴といった項目において診療報酬が計算されています。

点数合計は1,456点、1点10円計算ですが自己負担は3割ですので、実際に負担した金額は4,370円です。

ちなみに、紹介状なしで病床数200床以上の病院の初診に際しては、他の病院からの紹介状がないと「初診時特定療養費」が徴収されることがあります。

もっと大きな大病院(特定機能病院と病床数400床以上)だと5,000円(税抜)の定額負担の徴収が義務化されています。

厚生労働省によると「保険医療機関相互間の機能の分担及び業務の連携の更なる推進のため」とのことです。

ようするに、「いきなり大病院に来るんじゃなくてまずは近くのかかりつけ医で診てもらおうよ」ってことでしょうか。

ただし、救急などの一定の場合は例外とされています。

私のかかった病院は200~400床の病院でしたので、本来は所定の医療費の他に2,000円(税抜)が必要となるはずでしたが、時間外の救急外来ということで加算されませんでした。

さいごに…病院に行くべきか迷ったときは?

熱中症の症状って、熱中症でなくても起こり得る症状ばかりですよね。季節が夏じゃなければ頭痛と寒気なら風邪を疑いそうです。

暑い日に、倒れて意識障害といった重症の場合は、周囲の人が救急車をよんで病院に搬送されるでしょうけども、難しいのは意識ははっきりしているし、自立歩行もできる。ただ、熱中症といわれる症状はばっちり生じているって場合ですよね。

真夏に直射日光にあたった後に生じる症状であれば、自己判断せずにすぐに病院にいくか、「#7119」で救急相談をしましょう。東京都の場合は「救急相談センター」といいますね。「救急車を呼んだほうがいいのかな?」、「今すぐ病院に行ったほうがいいのかな?」など迷った際の相談窓口となっています。

ちなみに、「#7119」は総務省消防庁が全国展開を普及していますが、まだ全国では対応していない地域も多いです。

#7119のような救急相談先がない地域については、全国版救急受診アプリ「Q助」を参考に活用するとよいでしょう。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました♪