マラソン応援ガイド

【横田基地を走る】フロストバイトを子連れで楽しむ方法【体験談】

フロストバイト

この記事では、1月20日(日曜日)に東京の横田基地で実施されたフロストバイトというマラソン大会に子連れで参加(走る夫を親子で応援)してきた体験談を紹介します♪

フロストバイトの開催は1月。季節は真冬で子連れ、しかもオムツ交換や授乳が必要な子ども。会場は日本の大会とは勝手が違う米軍基地。一般的なマラソン大会の応援と違って小さい子どもを連れていくには不安もありますよね。

そこで、この記事では真冬のマラソン大会に子連れで楽しむにはどのような点に注意すればよいか、わが家の実体験をもとにご紹介します。

フロストバイト2019とは?一般的な大会との違いは?

フロストバイトとは、毎年1月に東京都の横田基地で開催されるマラソン大会です。言葉の意味は「凍傷」ですが、2019大会は凍傷するほど寒くはありませんでした。

横田基地とは、アメリカ軍にとって東アジアにおける主要基地。航空自衛隊の司令部も常駐しています。福生市・瑞穂町・武蔵村山市・羽村市・立川市・昭島市にまたがって所在しており、敷地は広く、主要基地とあってたくさんの人が働いています。軍人・軍属・その家族・日本人従業員で計1万人以上です。

そんなアメリカ・日本にとって重要な場所で行われる大会ですからセキュリティも厳重です。一般的なマラソン大会との違いを含めて解説します。


そもそも、種目や参加費は?

種目と参加費はプログラム順に、2kmキッズラン(小学生・定員350人・参加費2,000円)、2kmファミリー(小学生以下の子と大人のペア・定員350ペア・参加費4,000円)、5kmラン(定員2,500人・参加費4,500円)、ハーフマラソン(定員8,000人・参加費5,500円)の4種です。

キッズランやファミリーランもあることから家族で参加される方も多い大会です。ファミリーランに親子で走った後、お父さんはハーフも走るという方が目立ちました。

プログラム
  • 7:00 入場開始
  • 8:30 開会式
  • 9:00 2kmキッズラン スタート
  • 9:20 2kmファミリー スタート
  • 9:45 5km スタート
  • 11:00 ハーフ スタート(制限時間2:30)

基地への入場時に身分証明書の提示(運転免許証は要注意!)

今のご時勢なら当然ではありますが、身分証の提示を求められます。パスポートや運転免許証、マイナンバーカード等の顔写真付の証明書です。レースの出場者に加え同伴者(出場者につき大人1人、12歳以下の子どもは何人でもOK)も証明書を提示する必要があります(子どもは不要)。

身分証として運転免許証を提示する方が多いですが、注意が必要です。軍が身分証で確認したいのは国籍です。最近の免許証は本籍欄が空欄となっていますよね。そう、本籍の確認のために2つの4桁暗証番号を入力する必要があるのです!

そんなのあったっけ?忘れた!という方、せっかくエントリーしたのに当日入場できなくなってしまいます。2つの暗証番号が印字されたレシートのような紙が自宅のどこかにあるでしょうか、必ず事前に確認しておきましょう。

探したけど見つからない・忘れたという場合は、本人が運転免許証を持参し各試験場、免許センター、警察署に照会すれば回答してもらえます。

荷物チェックは荷物をあけて中身を見られます。時間はかかりません。また、ボディチェック用の探知器を持っているスタッフも立っていましたが、チェックはありませんでした。

会場内は英語だらけ!

スタッフはアメリカ人中心ですので、コミュニケーションは英語です。わが家は英語は得意なわけではありませんが、とてもフレンドリーなので楽しめました。

ちなみに、マラソン大会の出店といえば豚汁を思い浮かべますが、ここではハンバーガー、ステーキ、ローストターキーなどなど。調理を見てるだけでもわくわくした気分になります。

ターキーを焼くアメリカ人

会場内の物販や飲食には日本円のほか、米ドルも使えます。旅行で余ったドルを自宅に眠らせている方にはちょうどよいですね。なお、基地周辺のお店もドルを使うこともできます。

レースの先導カーが格好良い&沿道の応援が新鮮

マラソンの先導といえばパトカーや白バイなどが一般的ですよね。フロストバイトでは、アメリカンバイク10台くらいの集団、しかも大きな旗つき。初めて見たので余計驚きました。

また、沿道の応援がアメリカ人特有のノリで英語で励まされるのでランナーとしては新鮮です。You can do it! 、GoGoGo! 、Hang on!と掛け声もアメリカンです。

参加賞はトレーナー。物販のお土産もおしゃれで人気

参加賞のトレーナー

フロストバイトの参加賞はトレーナー(上の写真)です!これががほしくて毎年参加される方もいるそうです。また、ビーニーキャップ(ニット帽)もとても人気でお店の前には人だかりができます。

わが家もビーニーを1つ買いましたが、値段は1つ2,000円、2つで3,000円です。間違いなく2つ以上で買った方がお得ですよね。そこで、勇気を出して1個買いしようとしていたお客さんに声をかけてみたところ、一緒に買うことができました♪

ビーニーキャップ

侮れない美味しさ。横田ベーカリー

基地の中で作っている横田ベーカリー。チョコレートケーキがとてもおいしいです。口に入れると感じるふわっとした塩味がほどよい甘さを引き立てます♪

ただし、賞味期限は1日です。お土産にする際は注意しましょう。以下の写真はチョコレートケーキ(800円)です。

チョコレートケーキ

子連れ応援で抑えておきたいポイント

フロストバイトの会場には授乳室やオムツ替えスペースはある?

残念ながらありません。

事前に事務局にメールで問い合わせたところ「会場が高校ということもあり、申し訳ございませんがオムツ替えスペースや授乳室はありません」とのことでした。(即回答がありました。ありがたい)。

会場が高校ならそりゃそうだ。そして公式ホームページには大会直前で「今回は高校の体育館は休憩スペースとしての使用ができません」との案内が!なぬーん。早めに会場に入り体育館の隅っこに簡易テントで授乳用の場所を確保しようという目論見は崩れました。

解決策としては、テントを持ち込むことです。ただし、スペースが限られていますのでテントを設営するならば開場と同じタイミングで入場するくらいの準備が必要です。

テントもない!どうしてもオムツ交換、授乳が必要な場合。再入場はできる?

入場は出場者と一緒でなければなりませんので再入場はできません。

テントもない場合は赤ちゃんを真冬の過酷な環境で数時間も待たせることはできませんよね。わが家の対策としては、会場入りした後スタート時間まで一緒に過ごしお土産を買ったり、飲食を楽しむ。スタートしてしばらく応援したら子どもと先に基地から出て福生観光をすることにしました。

基地の外にはオムツ替え場所として福生市民会館や国道16号線沿いのレストランなどたくさんありますので困ることはありません。ちなみに、知らない土地でオムツ替えスペースを探す際には、「ママパパマップ」というサイトが役に立ちます。

なお、ハーフマラソンは基地内を2週走ります。スタート地点周辺にいれば2週目に入る時も応援できます。私もスタート時と2週目に入る夫を応援してから外に出ました。先頭集団は30分ほどで1週して戻ってきます。応援する方が10キロ走るときのタイムを事前に確認しておきましょう。わが家は45分~50分程度ですのでスタートして1時間程度で外に出る計画でいました。

なお、「ランナーズアップデート」というゼッケンか氏名を入力するとタイムが表示されるという便利なサイトがあります。大会によっては5キロ刻みでラップタイムが表示されますので、応援する人からしたら、ランナーが今どの辺を走っているか予想が付きやすいのです。しかし、フロストバイトについては計測ポイントをコースの途中に設けていないため、スタート・フィニッシュの2つの時間しか表示されません。

防寒対策は必要?

体育館が使えるときは寒かったら体育館に避難することができますが、今回のように使えない場合もあります。わが家はダウンジャケット、ニット帽、ブランケット、カイロを準備していました。しかし、今回は天気がとてもよく、ダウンを着て子どもを抱っこするのは暑いくらいでした。直前の天気予報を確認しましょう。

当日朝、フロストバイトの最寄り駅は激混み!

受付のある横田基地第5ゲートの最寄駅はJR青梅線牛浜駅(徒歩15分)ですが、当日の朝は駅を出てから会場まで大変混雑しています。もちろん電車も混んでいます。ベビーカーはもちろん抱っこひもでも窮屈ですので、できれば時間をずらしたいところです。事前情報では入場の7時にあわせて向かうと比較的空いているようです。

ただし、朝早く外で時間を潰すのは大変ですよね。かといって車では基地に駐車場はありません。近隣の駐車場は朝早くから満車です。車で行く場合は基地から離れた駐車場を探す必要があります。

私は前泊して福生駅近くのコインパーキング(24時間で600円)を使い、朝8:30頃から20分以上歩いて会場へ向かいました。福生駅から牛浜駅の間にはいくつか駐車場があり、9時前でしたが空きもありました。福生駅周辺の駐車場は最大600円~1,100円という相場でした。会場まで20分歩く覚悟があれば車でも行けるでしょう。

物販や飲食をゆっくり楽しむには11時以降がおすすめ?いや逆でした。

ハーフマラソンのスタートである11時前は物販・飲食エリアは混雑しています。8,000人以上いるハーフマラソンの参加者が一斉にスタートしてからは比較的空くようになる…。と思っていましたが、甘かったです。11時以降、もっと混みました。ハンバーガーの行列は3倍くらい長くなっている有様です。

なぜなら、キッズラン、ファミリーランを終えた家族たちが集まります。ハーフの参加者が多いとはいえ、レース直前にはあまり食べないですよね。みんな走り終わってから食べます。ハンバーガーをどうしても食べたいという人はキッズラン・ファミリーランのレース中に買うのがおすすめです。(自分の子どもがレースに出るのなら話は別ですが)

ただし、ビーニーキャップなどの物販は11時以降の方が比較的空いていました。ただし、売り切れる可能性があるため、どうしても欲しい商品は並んででも先に買っておく必要があります。

自分のトイレはどうする?

仮設トイレが多数用意されています。しかし、子どものウェイティングシートなどはありません。荷物をもって抱っこしての和式トイレは厳しいですよね。

こういう不便を考えると、友人ファミリーと一緒に来るとすごく楽になると感じました。子どもを見ていてもらえますからね。楽しいイベントですので友人を誘ってみましょう。

子連れ(乳幼児)なら前泊がおすすめ

子連れで満員電車は避けたかったことから、わが家は福生駅前の東横インに前泊しました。他のお客さんもほとんどフロストバイトに参加される方でした。東横インといえばビジネスホテルの印象が強いですよね。小さな赤ちゃん連れだと厳しいのではと。

ですが、実際に宿泊した部屋はデラックスツインの洋室(約6,000円/人)。部屋は広いです。ソファーやテーブルのレイアウトを変え、レジャーシートを広げれば子どもの遊ぶスペースができました。これでずっと抱っこ状態は回避できます。

宿泊した部屋

福生駅周辺は飲食店も多く、食事には困りません。福生には「福生ドック」という名物がありますが、福生駅近くの大多摩ハムのレストラン(シュトゥーベン・オータマ)で手に入ります。東京都の地域ブランド肉であるTOKYO-Xを利用したウィンナーがとても食べ応えがありますよ♪

福生ドック

まとめ

フロストバイトは家族でも楽しめるイベントです。ただし、子連れ(乳幼児)の場合は子どもに配慮するために、以下のポイントをあらためて抑えておきましょう。

子連れで注意すること
  • 身分証は必須。運転免許証は暗証番号を事前に確認!
  • オムツ替えスペース・授乳室がないため、できればテントを使いましょう!
  • できれば友人ファミリーと一緒に参加しましょう!
  • 当日の朝の満員電車は過酷。できれば前泊!
  • 飲食はキッズラン・ファミリーランのレース中がおすすめ
  • 体育館は使えないこともある。防寒対策を!

これで来年以降の大会も家族で楽しみましょう!

(大会へのエントリーは早めに行いましょう。人気の大会なので期間内でも募集締切となります)