この記事では家探しについてわが家の体験談を紹介します。
わが家が家探しを始めたときは、不妊治療をしている時でした。当時は家を買った人たちがどのようなきっかけや条件で探していたのかなど、気になってインターネットで体験談などを読み漁っていました。
また、家を買った後は家探しを始めた知人から、「どのようなポイントで家を探したのか?」、「頭金やローンはどう決めた?」、「うちも不妊治療をしているけど、お金もかかるし買うときに躊躇しなかったのか?」など相談を受ける機会が増えました。
やはり、家という大きな買い物をするときは誰でも先に買った人の話を参考にしたいものなのですね。今回の記事では、同じように不妊治療をしながら家探しをしている方にとって少しでも参考にしていただきたく、わが家の体験談を紹介いたします。
- 夫婦共働き(妻:派遣社員、夫:正社員)
- 世帯の手取り年収は600万円台
- 2人暮らし
- 都内在住
- 車なし
- 不妊治療中
Contents
そもそも家探しを始めたきっかけ
まずは、家探しを始めたきっかけや、どんな家をどんな方法で探したのかなどについてお話しします。
きっかけ
当時は、家賃12万円の賃貸マンション、築20年、1階、2LDK、45平米、駅徒歩5分という物件に住んでいました。
通勤の便利さで選んだのですが、家具や荷物の多い当時のわが家には手狭なうえ、前の住人が喫煙者だったのか入居時からたばこの匂いがありました。また、隣の住人がヘビースモーカーだったせいで外廊下までたばこの匂いが充満していました。わが家は夫婦とも嫌煙者なのでそんな環境から抜け出したいという思いがありました。
また、夫が勤め先からの家賃補助が終わる年齢に差しかかっていたこともあり、賃貸から持家へと考えるようになっていました。
家探しを始めたときに希望していた物件の内容
そんな理由なので、家探しを始めた時点では具体的な家のビジョンは持っていませんでした。不動産屋さんに提示した条件は、以下のようなことです。
- 築浅中古戸建て(築7年以内)
- 敷地面積・建物面積ともに100平米くらい
- 間取りは3~4LDK
- 希望のエリア(賃貸で暮らしていた区内)
- 予算●千万円
- 頭金は500万円くらい
- 駅徒歩10分以内(近ければ近いほどよし)
予算の都合から注文住宅という選択肢は当初からありませんでした。
わが家の家探しの方法
- 不動産情報サイトで気になる物件の内見予約
- 内見にしてくれた不動産屋さんに他の物件を紹介してもらう
- 内見して買付に至らないと、「じゃあ次はいついつにこういう物件も見ましょう」と自然に次の内見が決まる。うちの場合はこれの繰り返し。そしてなかなか決まらない。
- あわせて仲介物件の外にも新規の分譲情報を検索し、新規建築予定の情報があれば直接現場を確認しに行く。実際はこれで決まりました。
家探しに要した期間・内見した物件数
家探しに要した期間は約1年半くらいです。その間、付き合いのあった不動産業者は2社です。
実際に内見に行った物件(建設予定地含む)は自分たちだけで行ったものも含めると30軒以上です。家選びに後悔したくない!という一心で、ここも見たい!ここはあれが気になる!と営業担当者を振り回すタイプの客だったと思います(営業さん、ごめんなさい)。自分たちの足で探しまわった物件もけっこうありました。
途中で案内してもらっていた不動産屋さんを大手仲介業者から地元密着型の業者さんに替えたのですが、おすすめされた物件が既に内見していた物件だったときがありました。そのときはさすがに、このエリアは大体調べ尽くしたってことかぁ、そろそろ決めないとなって気持ちになりました。
実際に購入した物件
実際に購入した物件の概要は以下のとおりです。
- 新築一戸建て(建売住宅)
- 4LDK
- 敷地面積90平米ちょっと。建物面積95平米
- エリアは希望どおり
- 予算は当初の予算+1,500万円くらい
- 頭金は1,000万円(+500万円)
- 駅徒歩15分程度
- 仲介業者は通さず住宅メーカー直販で購入
- 住宅ローンは全期間固定のフラット35S
当初の条件に対し、実際に購入した物件はこんな感じです。
頭金を増額した理由
優先したのはエリアです。そこをこだわったこともあり、購入価格は予算を大幅に超過しました。それでも、住宅ローンはもも夫の手取り年収の3割に収まるようにしたかったため、頭金を増額したというわけです。
新築物件にした理由
新築一戸建てとした理由としては、単純に住みたいエリアによい中古住宅がなかったためです。新築の場合、買った瞬間に●割減とか言われるようにコストパフォーマンスを考えれば中古に敵わないと思います。築浅を希望していたのは、当然ながら今後の家の寿命が長いこと、築5年程度であれば設備や内装もきれいでリフォームの必要性も低いことなどが理由です。でも、そんな条件に合う物件がなかなか出なかったので新築に踏み切ったわけです。
仲介ではなく直販で購入した理由
直販の場合は仲介手数料がかからないというメリットもあります。でも、わが家の場合はそういうわけではなく、住宅メーカーが直接販売まで行っており、仲介業者を介さなかったからです。そのため、地元の不動産屋さんに紹介してもらうことのない物件でした。
ちなみに仲介業者さんに間に入ってもらうと値引きを頑張ってもらったり、そもそも仲介の場合でも購入者側の仲介手数料をゼロにしてくれる場合もあります。
不動産屋さんが教えてくれたのですが、仲介の場合は買主・売主双方からの仲介手数料が業者の収入です。売主は複数の仲介業者に売却を依頼していることもあるので、仲介業者として自分のところで早く売らないと一銭も入ってこない。それなら買主側の仲介料をまけても早く売りたい。といった場合は買主側の仲介手数料を無料とすることもあるそうです。
駅徒歩15分でも良しとした理由
これは徒歩圏として想定していたぎりぎりの距離でした。不動産広告における徒歩の時間は80m/分で計算されます。15分ということは1.2キロです。実際は駅に着いても入口から改札とおってホームに行くまでの時間を考慮すると20分くらいです。
自転車を使えばそこまで時間はかからないのですが、毎日歩いています。往復すればそれだけで30~40分のウォーキングです。デスクワークをしていると運動不足になりやすいですが、毎日通勤だけで運動になるのでメリットと考えるようにしています。
また、駅までの道がバスのルートにもなっています。そのおかげで雨や雪の日はバスを使うことができます。それもあって徒歩15分ではありますが、これをデメリットと考えませんでした。
住宅ローンを全期間固定とした理由
(家探しとは直接関係はありませんが)わが家の家計は夫婦共働きで夫の収入のみで生活費のやりくりを目指しています。仮に金利が変動し返済額が増えた場合に家計が今より苦しくなることを避けたいと考えていました。
購入当時は長期金利も下降局面にあり固定金利も比較的低かったのと、政府の景気対策でフラット35Sの金利が10年間は▲0.5%とされていました。当時は消費税が5%から8%の引き上げによって不動産市場の停滞という状況に陥ってしまったためです。これによって1%を割る変動金利並みの金利で借りることができたので固定金利を選択したというわけです。
不妊治療中に家探し!?わが家は両立しました!
一般的にはまず家族構成があって、それをもとに一戸建てにするか、マンションにするか、と住宅の購入を考える方がほとんどだと思いますが、わが家は逆でした。
というのも、将来子供ができるかできないかということよりも、“自分たちがどう暮らしたいか”を優先的に考え、住まい選びをしていたため、不妊治療をしているという点が家探しの妨げにはなりませんでした。
当時はまだ一般不妊治療の段階で、治療によって大きく生活が制限されるようなことはありませんでした。
いずれ買うのであれば、今後治療を進めていくことに専念できるよう、その前に購入した方がいいだろうという考えでいました。
むしろ、子供のいない時期だからこそ、夫婦ふたりで時間をかけて家探しができたと思います。二人で自転車で住みたいエリアを走り回ったり、気になる物件には駅から自分の足で歩いてみたり。
不妊治療を本格化するとそればっかりを考えてしまいがちです。結果が出ないと、このまま続けて意味あるのかな、もうやめた方がいいのかなとかネガティブな気持ちにもなることもあります。
そんな時に家探しをしながら、この部屋は子どものために使おうとか、この設備は子どもが小さいときは危険かなとか、いろいろ想像しながら家探しをしてみると、気分転換にもなりますし、前向きな気持ちにもなりました。
そんなことして子どもができなかったらどうしよう?なんて思う必要ありません。
もし、子どもができなくても、家は広くて困ることはそんなにないと思います。夫婦のために有意義に使おうと思えばいくらでも用途があると思いますし。わが家はそう考えてきました。
さいごに
以上がわが家の家探しの状況です。結果的にみると探し始めた時に考えていた条件はあまり関係なく、最後はここに住みたい!という思いで決断しています。最後までこだわったのは立地(エリア)くらいです。
また、わが家の場合は家を買ってから子どもが生まれました。実際の子育ては毎日とても忙しく、この状況で家探しするとかきっとしんどいな~と思っています。先に家を決めておいてよかったなと満足しています。
もちろん、こだわりポイントは人それぞれです。このブログをみてくださった方々が満足するおうちを見つけられるよう願っております。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました♪