各島基本情報

【移住・転勤】小笠原諸島父島(東京)の基本情報【世界自然遺産に暮らす】

小笠原

この記事では、小笠原諸島の「父島」に観光、移住、転勤する際に知っておきたい基本情報を紹介します。

小笠原諸島とは?どうやっていくの?




住所は東京都小笠原村。東京(内地)から南に1000キロ。小笠原諸島は大小30余りの島々から構成されます。世界自然遺産に登録された島なのは有名ですよね。

なかでも、人が住めるのは父島、母島の2島です。厳密には硫黄島も自衛隊が常駐しているので有人島ではあるのですが。

小笠原へのアクセスは「おがさわら丸」一択!

小笠原に行くためには、東京竹芝と父島を片道24時間で結ぶ「おがさわら丸」を使うほかありません。おがさわら丸は総トン数11,000トン、全長150m、定員892名の大きな船です。

だいたい6日に1便の船で、竹芝を11時に出発して父島二見港に11時に到着します。2019年3月現在の片道運賃(大人)は以下のとおりです。()は子ども(小学生)料金です。6歳未満の幼児は大人1人につき1人無料です♪

特等 70,210円(35,110円)
特1等 63,610円(31,810円)
1等 49,330円(24,670円)
特2等寝台 35,630円(17,820円)
2等寝台 26,850円(13,430円)
2等和室 23,560円(11,780円)

等級によって全然違うんですよね、私は数年前に先代のおがさわら丸で2等和室を使ったことがあります。当時の2等はひろーい空間にただの雑魚寝。。隣の人との仕切りもありません。ヨガマットのような薄いマットだけ。

今の船は2016年に竣工した新しい船ですが、2等でも頭部分に仕切りが設置されました。敷マットレス、毛布、枕がそれぞれ用意されていますので快適に過ごせるかと♪

おがさわら丸を安く使う方法は?

おがさわら丸の割引運賃は、学生20%割引、島民25%割引、障がい者50%割引です。

ほかに宿泊付きのパッケージプランもあります。時季にもよりますが、おがさわら丸往復乗船券+父島3泊がセットで5万円台というプランもあります。

ツアーの比較検討は「小笠原ベストマッチ」がおすすめです。

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小笠原の暮らし

島内の交通機関は?

父島には村営バスがあります。本数が少ないため、島民の移動手段は自家用車がメインとなります。観光の方はレンタカーやレンタルバイクが便利です。

免許がなく、主にバスを利用する場合は、1日乗り放題500円の1日券がおすすめです。通常は乗車料金は大人200円、子ども100円です。

村営バスをチェック

金融機関は?

小笠原には都市銀行がありません。選択肢は、郵便局、農協、七島信用組合の3つです。

小笠原郵便局 平日9:00~17:30 土・日・祭日9:00~17:00
JA島しょ小笠原父島支店 平日8:00~17:00 土曜日9:00~12:00
七島信用組合 平日8:45~18:00  土・日・祭日9:00~17:00

島での買い物は?

二見港のある大村地区、メインストリートの湾岸通り沿いにはスーパーや商店が並んでいます。

食料品、日用品など暮らしに必要なものが手に入る店としては、「スーパー小祝(営業8:00 ~ 18:30)」、「B.I.T.C小笠原生協(営業7:00~18:00)」があります。基本的には夜になると閉店します。

24時まで開いているお店「佐藤商店(営業6:30~24:00)」は飲み会の後でも開いているので、島に来た観光客には重宝されています。

店舗の一覧をチェック

食料品は入港日に売り切れ!

小笠原への物資が搬入されるのは6日に1便のおがさわら丸です。そのため、おがさわら丸入港日に食料品を買い込むという生活スタイルが一般的です。

特に、パン、ヨーグルトなどの乳製品、納豆などの冷蔵品はすぐに売り切れてしまいます。民宿などが朝ごはんに出すためとか、業者さんが買い込みますからね。

島で暮らすようになると、入港日=食料品の調達というルーティンになるでしょう。観光で行く場合は、パンは東京で買っていくとよいですね。

通販はどれくらいで届く?

島で購入できないものは、通販を使うことが多いです。ただし、何度もいいますが小笠原は6日1便しか船が入ってきません。

通販で購入した商品が、おがさわら丸の出港前日に竹芝に届いていれば、おがさわら丸に運ばれます。タイミングが悪いと、購入してから届くまでに2週間近くかかってしまうこともあります。食料品を通販で購入する場合は消費期限に注意しましょう。

それでも通販は強い味方。小笠原でもアマゾンプライム!

通販の利用頻度が高い方にとっては送料が無料になるamazonプライムは必須ですね。離島ライフに欠かせない存在となってきました。

プライム会員ならプライムビデオで映画やドラマも楽しめます。映画館のない離島に暮らしていると、無性に映画を観たくなるときがあります。雨で外出できない日とか。

そんな時にプライムビデオが便利です。1ヵ月無料体験ができることから、やっぱり使いづらいな~と思ったら解約できます。まだ登録していない方は島暮らしをきっかけにamazonプライムを使い倒しましょう。

小笠原の賃貸情報

民間の賃貸住宅はありますが、数は少ないです。しかも安くないです。1Kの物件で月額85,000円とかします。内地とあまり変わりませんね。

小笠原村の賃貸情報をチェック

小笠原は他の島と違って、東京都が小笠原住宅といって都営住宅を供給しています。

ただし、入居は公募で決定します。入居しやすいかどうかは、あき家の発生状況にも左右されます。

小笠原住宅(都営住宅)の詳細をチェック

小笠原の通信環境は特殊




昔は内地とのデジタルデバイド(通信格差)の解消が小笠原の課題の一つでした。現在では海底光ケーブルにより、内地と変わらない速度でインターネットを使うことができます。

インターネット回線は村営「インターネット常時接続サービス」のみ!

内地と違ってネット回線やプロバイダを選択して契約する必要はありません。村内の光ケーブル網で島の全戸にインターネットを接続しています。そのため、村営の「インターネット接続サービス」に加入して料金を支払う必要があります。

2019年3月現在、インターネット利用料は月払4,110円(年払45,210円)です(平成31年10月の消費税増税にあわせて利用料の改定が予定されています)。

※インターネットに関する問合先:小笠原村役場総務課IT推進係まで(04998-2-3780)

テレビは民放でもお金がかかる?

小笠原はすべてケーブルテレビです。つまり、NHKの受信料とは別にケーブルテレビ利用料が必要になるのです。利用料は2019年3月現在、月払1,540円(年払16,940円)です。

なんで民放観るのにお金かかるの?って思うかもしれませんが、小笠原で普通にテレビを観るのって普通じゃないんですよね。僻地特有の事情があるからなんです。

小笠原のテレビ放送の歴史を知ると、まじかって思います。

テレビ放送の開始は1976年。船便で送られたテレビ番組をケーブルテレビ局で数時間放送。

もも母ちゃん
もも母ちゃん
テレビ番組の船便って(笑) 

1984年(昭和59年)、NHK-BS放送開始。小笠原でもBSの番組を視聴できるようになる。

1996年(平成8年)、東京都による「難視聴対策用衛星中継回線」の運用開始。これで内地とほぼ同じチャンネル、民放を視聴できるようになる。ただし衛星を使うため莫大な費用を必要とした。島民の負担も月3,000円徴収。

もも母ちゃん
もも母ちゃん
民放を視聴できるようになったのが1996年って、まじか

2011年(平成23年)、地上アナログ放送の終了により、小笠原では海底光ケーブルによる地上デジタル放送の視聴が可能になる。村が放送事業者となり、小笠原ケーブルテレビの運用を開始。

もも母ちゃん
もも母ちゃん
同じ日本でもつい最近まで結構な情報格差があったんですね 

※ケーブルテレビに関する問合先:小笠原村役場総務課IT推進係まで(04998-2-3780)

小笠原の医療環境

村立の診療所があります

父島の診療所は平成22年に建替えたものでまだ新しく綺麗です。

診療科目 内科、小児科、外科、整形外科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、産婦人科、精神科、歯科
診療時間 平日 9:00~12:00(水曜日は午後も14:00~17:00)
医療体制 医師3名、歯科医師1名
アクセス 二見港から徒歩5分(小笠原村父島字清瀬)TEL:04998-2-3800

小笠原村診療所をチェック

出産はできる?

産科医師の確保、分娩体制の問題等により、島内で出産することはできません。

また、おがさわら丸の乗船制限により、妊婦さんは妊娠8ヵ月位の状態で上京せざる得ません。

経済的な負担も大きいため、1年以上小笠原村に住所を有している人には補助金が出ます。

村では、通常の出産一時金に加え、父島の妊婦さんには40万円、母島では41万3千円を「出産費用補助金」として支給しています。

小笠原村出産費用補助要綱をチェック

小笠原の子育て環境

父島・母島には村立の保育園があります。また、社会福祉協議会が認可外保育所として運営する「ちびっこクラブ」もあります(保護者が社会福祉協議会会員であること)。

小笠原村立父島保育園をチェック

小笠原の求人情報

求人の数は少ないですが、飲食店、宿泊施設、福祉施設などで求人があります。

観光協会で求人情報をチェック

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さいごに

島への引越し、島暮らしのメリット・デメリットなどについては、「【移住・転勤】八丈島(東京)の基本情報【島暮らしのメリット・デメリット】」にて解説しており、離島特有の事情など共通する内容も多いです。あわせてお読みいただけると幸いです。

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ここまでお読みいただき、ありがとうございました♪